今政府が”異次元の少子化対策”として掲げる対策がいくつかある中で
今回賛否の声が出ている「大学無償化」について。
これは一部の人にしか恩恵が受けれないのでは?との声も…。
実際はどうなっているのか子育てママ目線考えてみた。
「大学無償化」を考える
対象になるのは?
政府は3人以上の子どもがいる多子世帯を対象に
2025年度から
大学の授業料などを原則「無償化」する方針。
無償化には条件がある。
その条件に合っていないといくら子どもがいても対象外となる。
その対象とは…
- 子ども3人以上が「扶養家族」である場合に限る
といったもの。
子ども3人以上が「扶養家族」である場合とは要するに、
<子どもが2歳の年齢差で3人いる家庭とした場合>
1番上の子どもが大学を入学する時はもちろん無償化対象。
しかし、
その1人目の子どもが大学を卒業し就職し「扶養」から外れると
下の子どもの2人も対象ではなくなります。
3人目の子どもにいたっては、大学に入学するタイミングで「無償化」の恩恵が受けれない。
それって、本当に少子化対策になるんだろうか?
不思議でしかない。
3人子どもがいるご家庭にしてみれば万歳といったお話かもしれないが、
その3人子どもがいるご家庭でも年の差があるご家庭は、
話が違ってくる。
年齢差がある場合、おそらく一番上の子どもの時は手厚いが
それ以降で考えるとあまり恩恵を受けることができない可能性がある。
多子世帯対象となっているが
実際の3人子どもがいる家庭はどのくらいいるのか
これは2022年の「子どもがいる世帯」の統計によれば
なんと3人以上子どもがいる世帯が12.7%
これを見ると
子育て世代の中でもほんのわずかの世帯しか対象とならない。
これって本当に異次元の少子化対策?
3人子どもを望んでいた世帯でも諦めた家庭も少なくないはず。
しかも、
今から大学に通う子どもがいる家庭の人が今から子どもを産むとは到底考えれない。
それらを色々と考えた結果を考えれば
本当に恩恵を受けることができる世帯ってほんのわずかじゃないかな?
何が無償化?
●大学のほか、短大や専門学校も含まれる
●授業料に加えて、入学金も無償化の対象
(所得制限なし)
授業料・入学金支援の上限
< 国公立大学の場合 >
・授業料 約54万円
・入学金 約28万円
< 私立大学の場合 >
・授業料 約70万円
・入学金 約26万円
上限が設けられたにせよ
所得制限はなく多子世帯(3人以上子どもがいる家庭)全員が対象となる。
金銭的に大変な家庭にはかなり助かるが
裕福な家庭にまで同じ条件が必要?と少し疑問。
さいごに
2025年から始まる「大学無償化」は
もちろん多子世帯でこれから大学をめざす家庭にとってはとてもありがたいお話。
しかし、条件が設けられていて
その恩恵をしっかり受けることができる世帯はかなり限られている。
そして、子どもがいても2人だと対象外。
2人も生んでいるのに対象外。
これは不満がでるに決まっている。
納得できるわけがない。
そして3人子どもがいる世帯の場合、
一番上の第1子が扶養から外れると
第2子だった子どもは、第1子とカウントされるようになり
「大学無償化」の対象外となる結果。
子どもが多いともちろん出費が多く学費などが大変なのももちろん理解できる。
しかしこの「大学無償化」の条件が多すぎる上、平等ではない気もする。
お金持ちの方に支援って必要なのかな?
それなら、所得制限を設けてこども3人とか関係なく1人目から支援して欲しいな…
「大学無償化」は今までにない本当にありがたい政策なので
これからも条件を変えながら、
1人目から是非、支援をしてもらえる日を期待したいと思う。
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