体験談|ステロイドとの戦いと健康な肌
1.はじめに
私はステロイドの副作用によるリバウンドに苦しんだ一人です。
皮膚トラブルが始まったのは自分の子どもが ”とびひ” になったことがきっかけでした。
その後、自分に移ってしまった。
耳から首、顔に広がり、
ステロイド軟膏を使ったことで症状が一時的に改善されたものの、
リバウンドが起きました。
その戦いは私にとってひどく辛かった内容で外に出歩くことはできず
家に引きこもり、子どもにもとても嫌な時期を過ごさせてしまったと思います。
肌がボロボロになっていた時は悲惨で
写真を撮っておく…
そんな気持ちすらわかず…
今、健康な肌になってからは
「あの時に写真におさめておけば…」と少し後悔しています。
っが、あの辛かった戦いを経験し
今健康な肌を手に入れることができ
同じような体験を今現在されている人の少しでも希望になればと思っています。
本記事は私の体験から学んだことになり、
読んでいる方が同じ結果になるとは限りません。
あくまでも私の体験談をお話します。
2.皮膚の異常が出た時
私の皮膚に異常を感じた時に、今までにない痒みで自宅にある薬で治りそうなものもなかったので
「皮膚科」に行きました。
私の耳、首、顔は痒みと掻いたことによるカサブタ、
そして変な汁が出ている状態。
そんな状態で皮膚科に行くと、
当然のように「ステロイド軟膏」を処方されました。
すぐに処方されたステロイド軟膏を塗りました。
日に日に肌の調子は良くなり
あの痒みは?どこへ?
と思うくらいに痒みがひいていきました。
しかし、ある日そのステロイド軟膏を塗っていたほっぺたが赤みとほてっているような?熱を持つ感じがではじめました。
そこからが悪夢の始まり。
赤みと熱っぽい感じがありましたが一時ひどかった肌の痒みもひいて傷口もなくなっていったので処方されていたステロイド軟膏を一旦ストップさせて赤く熱をもったほっぺたの様子をみることにしました。
すると…
どんどんと顔がパンパンに腫れて赤くなり
日を追うごとに腫れと熱からどんどんと痒みになっていき気が付けば顔は赤くなって痒みまた出ている状態でした。
赤くなっていたとが痒くて寝ている時にきっと搔いてしまっている。
なるべく日中は痒くても掻かないようにしていましたが…
正直、我慢ができない時も…。
するとまたあの汁が出てきてその汁がまた痒くて痒くて…
どんどんひどくなっていて、サメ肌のような顔に。
耳の後ろは汁が出ていて髪の毛がペタッとひっつく…
痒みがますから家では常にヘアバンドをして髪を束ねていました。
その時は外に出るのも嫌になっていて子どもがいたけれど
ひきこもり状態でした。
もう皮膚科に行くのも嫌になって(どうせまたステロイド軟膏を処方されるだけ)
前に進むことない状況に嫌気がさすけれど
痒みがたまらなかった。
涙もしみていたのを今でも覚えています。
もう、その頃の自分は本当突然アトピー性皮膚炎のようだった。
ガサガサで寝てる間でもきっと痒くて掻いているのか
朝起きると目が開けにくかった。
そんな毎日で知り合いの人に色々と聞いてくれていたのが母だった。
こんな状態になった私に何と声をかけてあげればいいのか…
という感じ。
アトピー性皮膚炎の娘さんをもつ友人にどこの病院のどの先生が良いとか良くない…とか情報収集をしていた。
もう、そのころの私はうつ状態だっただろう。
どんどん症状がひどくなっていく私に母が
私の小さい頃からお世話になった病院をすすめてきた。
そこは私が小さい子どもの頃からみてもらっていた病院で「内科」だった。
いわゆる町医者。
そこに目も開けにくいガサガサになった白っぽい顔で皮膚が鱗のような状態で内科に行きました。
病院の受付の人ですら気の毒に私が写っていたようでした。
そこで先生にいつからこうなったのかを淡々と説明しました。
3.先生との出会い
その内科医の先生は私の顔に触れ、話してくれました。
その手はしわしわのおじぃちゃん先生だけれど、とてもつやつやとした肌の感触で
今まで何件かの皮膚科を行きましたが、誰一人として触れようとはしませんでした。
っが、この先生は違った。
私の顔を両手で触れ
「誰が、こんな子に(昔から通っていたのもあってまだ子ども扱い(笑))ステロイドなんて処方するんや。」
「大丈夫。きっと治る。人に移したりするものじゃない。」
「だからきちんと治すためにも、専門の先生に診てもらった方が良い。私は皮膚科じゃないから
大きな病院の皮膚科の先生に診てもらった方が良い。
紹介状書いてあげるから大きい病院でみてもらいなさい。」
…私は涙が出そうになりながらも、当然今まで皮膚科で良いような状態にならなかったので
前向きに考えられなかったけれど
「大きな病院で診てもらった方が良い。綺麗に治るから。」と熱心に話してくれました。
先生の温かい言葉とアドバイスは私に希望を与え、大学病院での治療を勧めてくれ
最後に先生を信じ大学病院に通う事にしました。
4.大学病院での経験
大学病院では様々な医師や研修医との出会いがありました。
研修医?の人とのお話が初めにあり
そこでいつからこうなったのかなど質問され
そして、診察室へ呼ばれると皮膚科の先生の周りには研修医?医学生?
何人もの人が先生の後ろにいて、私の症状や先生との会話など
必死でメモを取っていました。
なんだか、治験されているような感じで不思議でしたが…
なぜだかここなら治してくれるんじゃないか?
と期待を持つことができました。
先生が皮膚の組織を取って検査してくれました。
結果「ブドウ球菌」だったらしいです。
なぜこうなったのか原因は色々考えられる。
そうお話されました。
先生に
「薬はステロイド軟膏と、内服はこれを飲んで下さい。」
と言われたんですが、私はステロイド軟膏がすごく怖くて嫌で先生にその経緯を話すと
「ステロイドはきちんと使えば全く怖くない。でもどうしても嫌なら飲み薬だけでもいい。
一応、軟膏も出しておくから辛くなったら使って」と…
顔や首など症状が出ているところを洗うのは
洗顔料や石鹸などは使わない。冷たくないくらいのお湯で流すだけ。
そして、化粧水などスキンケアは使わない。とにかく肌に何もしない。
というお話でした。
ここの大学病院では
ステロイドの使用を避けることに焦点を当てた治療法や、
正しいスキンケアの重要性について学びました。
5.回復への道
ステロイドの使用を控え、内服薬と顔を洗う時はぬるま湯だけを使い、
徐々に肌の改善を実感しました。
最初の1週間~2週間はピークで
痒くて痒くて本当に辛かったけれど、内服薬のおかげもあってか?
徐々に痒みが和らぎ、皮膚はどんどんめくれていきました。
それは痛いとかでもなく、ボロボロと分厚くなった皮膚が剝がれていきました。
本当、顔の皮一枚めくれました。
すると分厚いくなった皮膚が剥がれおちた中から新しいきれいな肌が見えてきて、
皮膚が生まれる喜びを感じました。
私は処方されたステロイド軟膏は一切使用することなく
自然治癒力を信じと内服薬はきちんと飲み軟膏使わず乗り切りました。
綺麗な肌が見えてきた喜びは今でも覚えています。
そして、あの皮膚がボロボロとむけていく感じも…
辛かったあの日の事は今でも覚えていますが良い先生に出会え、前向きに考えることができたのが今の状態になったと思います。
6.まとめ
ステロイドの副作用に苦しんでいる方へ、
私の体験からのメッセージは、「希望を失わず、正しい治療法を見つけることが大切だ」ということです。
スキンケアに関しては、慎重に選び、自身の体と心に合った方法を見つけることが大切です。
そして、病院選びはすごく大切です。
そして、イイ先生に出会って下さい。
どの先生もあの状態だとステロイド軟膏を処方することは間違いなかったですが
それでも使い方をしっかり教えてくれる病院。
そしてステロイド軟膏の正しい使い方を説明してくれる病院が大切です。
今は苦しくて外に出るのも嫌になっている人もいるかと思いますが、
希望を持って欲しいです。
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